すべては感謝から 近野兼史ホームページ

Line

思い出

Line

近野兼史について

歩み

想い

人生四季折々の記

近野教育財団

トップページへ

水墨画・小林東雲の世界

映像制作・HP制作VIC

奨学生通信

 人生のうちで一番大切な学生時代に、長いつながりを持つことにより、色々なことを皆さんと語り合いたい、将来悔いの無い人生を送れるように判断力を養っていただき、私たちの過去、積み重ねてきた体験や考えもお話しする機会をつくっていきたいと思っていました。「奨学生通信」は、時間的余裕のあるとき折にふれて書いたものを生徒達に送り続けたものです。

 私がこの通信を始めたことの第一番の目的は、先見性・創造性・論理性・好奇心・探究心・向上心等の思考態度をもって欲しいからで、この態度がない限り企画力は出てきません。問題意識の無い所に情報は集まらないし、また情報のない所には新しい発想が生れてこないのです。思考能力の中には、情報力・判断力・分析力・着想力・発想力・構想力・計画力・決断力・実行力等がありますが、全て意識的観察をすることから始まり、それは自分自身がそう考えない限り生れないものです。

 さらに意識的観察を積み重ねる事によって、人間にとって素晴らしい能力の一つである「鋭い勘」が生れるもので、これを積み重ねることにより、人間というものは成長してゆくものと思います。昔は「命がけ」で仕事をする人がリードしてきましたが、今では「心掛け」が根幹であると思うのです。意識的に物を見る時も素直な心で観察する時、今までに無い新しいものを発見する事が出来るでしょう。

 自分の道は自分でよく見極めて一歩一歩進めるようにしたいものです。自らの足で確かめながら歩むところに道は開けるのです。意識的に物事を見る目を養う方向で新しい発見を子供達に与えた事は、なぜそうするのかを追求させるのに役立ったと思うのです。

 奨学生、OB、父母の方々からの便りを抜粋してご紹介いたします。奨学生一同、目的に邁進する気概が読み取れ、誠に嬉しい限りです。将来の力強い熱意に期待しようではありませんか。

奨学生通信を受け取った人からのお便り

  • 私は、この奨学金を受けてから、随分たくさんの物を頂いたと思います。奨学金はもちろんですが、度々届いた奨学生通信には何事にも変えがたく、また、これからの人生の心の糧になるような言葉やお話が掲載されておりました。
  • 支援していただいたのは経済面だけではありませんでした。奨学生通信を通して、これから社会人として歩んでいく上での大事な考え方、精神を数多く学びました。
  • 私は米沢が好きです。米沢の為に何かしたいと思います。必要な人としての人材となれるよう、自分で自分の運命を切り開いていこうと思います。
  • 奨学生に選ばれてから、時折届く奨学生通信が悩みを解決してくれたり、辛い時の大きな励ましになりました。時間の大切さや他人への感謝、頑張る事の意味など本当に多くの事が書かれてありました。常に自分を支えてくれる周りの人への感謝の気持ちを忘れずに、少しでも社会に貢献できる生き方をしていきたいと思います。
  • 普通の奨学制度ではお金を貰って終わりですが、様々な事が学べるこの奨学制度に応募したのは本当に良かったと思います。これからは進学して勉強するのがもちろんですが、それ以上に人間として必要なものを少しでも磨くようにしていきたいと思います。

父兄からの手紙

 近年の経済状況の中で、正しい人間観を持つ自立した青年の育成へと厚いお心のこもった奨学金です。感謝して、勉学の為、心して使わせていただきます。将来、人生に大きな祝福としてご報告できる日を期待しているところです。

教育研究奨学金を頂いて

 科学と共存しながら、人間性豊かに、人と人とのかかわりを大切にし互いを生かし合い、自己を社会の一員として貢献できる存在として生きる事が出来るように、その基礎を培う事が、家庭とともに学校の仕事であろうと思います。

 暖かい血の通う生き生きした子供、やる気十分に、学びを追及する子供の育成に励んで参りたいと思います。