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水墨画・小林東雲の世界

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ははのこころ

●熱意をもって

 私が小さなお店を開店して、朝早くから夜遅くまで頑張っていたとき、いつも新しいことを創造して、どんなものをお客様に差し上げるようにしたら喜ばれるのかと、そればかり考えて仕事をしていました。商人の知識による価値判断で、お客様は価値の判断をしてくれるでしょうか。価値とは、お客様が使用した時、また食べた時の価値ですから、お客様の立場という事は分かっているようで案外分からない事に気がつくのです。

 センスのある感受性を持つ事が大切で、人が見つけることの出来ない問題を捉えることの出来る人こそ鮮度のある人と言えます。また、このような人は、常に相手の立場に立って物事が見られるものです。創造的である人は鮮度のある人です。創造とは模倣の反対であり、自分で新しいことを発見し、突き進んでゆける人です。つまり革新的な人たちとも言えます。

 変えるもの、変えなければならないものを感じたら、それには技術を必要とします。誠実、真実であるというのは、信用というものにつながる唯一の道であることを忘れずに進みたいものです。商売にあっての原点は、正直な真心販売から出発し、お客様により喜ばれることの追求しかないとつくづく思うのです。商売には、家族からの支えが大きな力になります。家族が自分と同じ美しい商人の心を持ってくれるようにしなければなりません。

お気をつけて●グリーンホテル

 私たちは、昭和45年ホテル営業の計画をたて、翌年3月米沢市に初めてのホテルを開業しました。小さなホテルでしたが、22年間多くのお客様にご利用いただきました。手作りの料理や装飾は、お客様に喜んでいただき、心安らかにお休みになられるように致しました。観察するという事は問題点の発見であり、分析するという事は原因を推定する事です。家内は「ははのこころ」を心掛け、意欲をもって工夫、努力を重ね、勇気と決断を持ってこれを実行していきました。


グリーンホテル お気をつけて

お客様への心配りは、館内のいたるところで見ることができました。

●素直な心で

 汗を流し、涙を流し、努力に努力を重ねるうちに、本当の知恵も出てくると思います。努力をして、汗の中から生れた知恵は本物で、本物であるからこそ、人も動かす事が出来るし、また感動させる事もできるのです。私たちの日常には楽しいもの嫌なことがありますが、経験をプラスに作用させる事、自分のプラスになる種子を発見する事、あれは良かったのか悪かったのか反省する事が大切です。そこに新しい考えが生れてくると同時に、おのずと感謝報恩の念が湧いてくると思います。

 私は家庭生活の中で、家内が「ありがとう」という言葉を言っているのを聞く事が1日に10回以上は必ずあるように思います。何をしても、「ありがとう」と言うのですが、この言葉は、いつ聴いても楽しく響く言葉です。私たちの暮らしの中で他人に対してのしぐさ、或は習慣、それらにはすべて心の裏づけがあるといわれております。その一番の現れが挨拶であると思います。挨拶とは、コミュニケーションの始まりであり、人間関係を作るキッカケであり、より人間関係を深めるものです。夫婦の間でも親子の間でも欠かせないものです。

人形の写真

●幸せになるには

 生きているという事は、実は多くの事に支えられているもので、日ごろ意識はしていなくても、無数の縁に支えられ育てられているもので自分1人では生きておれないものです。世の中で、母の愛ほど大きなものはありません。母の愛は、この世の全ての原動力で人類の歴史は母の感化の歴史と思います。母の愛あることにより、人の子は正しくなり、幸福になり、人生は明るくなり、和やかになり、そして美しく勇気も希望も湧き出すものと思います。